process
KORI ANRI JAPAN の日々
私たちの仕事は
一枝の「コリヤナギ」から始まります。
ヤナギ科の落葉低木――
風にしなやかに揺れるその姿は、強く、美しい。放っておいても育つ植物ですがあえて手をかけ、土をならし、四季とともに育てます。
積雪に耐えた柳を収穫し、一本一本、皮を剥ぐ。手触りと質を確かめながら、「材料」が生まれます。コリヤナギに宿る「タンニン」は、自然が与えた防虫の力。この力を活かすため、ほとんどの作品は丸木のまま編み上げます。
理にかなった機能と、編み目の美しさ――
それは使うほどに手になじみ、伝統は暮らしに息づく。
栽培から製作まで、すべての工程に手と時間を注ぐのはひとつの想い。本物の手仕事だけが生み出せる、確かな美しさを届けたいから。
detail

春 —
株元から新芽が顔をだす頃。
昨年に刈り取り、冬を越えたコリヤナギは仮死状態。
束を解き、畑に挿し直し、陽を当てて芽吹かせる。
頃合い。樹脂のおかげで皮が剥ぎやすくなる。
一枝ずつ手で皮を剥ぎ、流水で樹脂を洗い流す。
天日干しを繰り返し、材料と成す。

夏 —
天に向かって真っ直ぐに育っていく頃。
良質な材料に育てるため「芽かき」は欠かせない。
畑には雑草も繁る。除草を欠かさず行う。
それが、コリヤナギを育てる大切な夏の仕事。

秋 —
穂先が金色に輝き、キラキラと風に揺れる頃。
畑には年内最後の除草を施し、きれいに整える。
手をかけ育てたコリヤナギは、落葉とともに成長を終える。
葉が舞い落ちるまで待つ、穏やかな秋。

冬 —
コリヤナギの成長は止まり落葉し始める頃。
一枝ずつ鎌で株元から刈り取る。
大雪に負けぬようしっかりと束ねる。
大きな穴にその束を立て さらに大きな輪をかける。
豊岡は積雪地帯。冬は篭って製作に努める。
連日の雪かき、制作、ストーブに灯油は欠かせない。
寒さを凌いで春を待つ冬。
